「去られたる身を踏込で田植哉」(蕪村)

「蕪村句集」(玉城司訳注:角川文庫)を眺めていたら蕪村のこんな句を見つけた」。

「去られたる身を踏込(ふんごん)で田植哉」(蕪村)

訳者よれば、離縁された女性になり代わって詠んだ作。踏込(ふんごん)という言葉で女性の悲しみと弱音をはくまいとする女性の意地が伝わってくる。