ウマはホース(22):ウェールシュ・コブ

今回はウェールズの馬、ウェールシュ・コブ(Welsh Cob)を取り上げる。画像はここ

爆発的な速歩の動作を伴なうウェールシュ・コブはウェールシュ・コーラスやラクビーと同じように当地では熱狂を引き起こした。これは進化の過程で影響を与えたノーフォーク・ロードスターの偉大な速歩の伝統を引き継いだ後継者である。馬車の引き馬としてはウェールシュ・コブはスタミナと度胸を引き継いだ。騎乗用の馬としてジャンプの能力を持った大胆な馬である。

ウェールシュ・コブ(馬産台帳のセクションD)はその基礎になったウェールシュ山岳ポニーの完全な大型ヴァージョンである。このポニーはポニー・コブや少し大型のウェールシュ・カート(荷馬車)・ホースを作るためローマ軍の導入した馬や11、12世紀にはスペイン馬との交配がなされた。18、19世紀にはノーフォーク・ロードスターなどとの他配があり現生のウェールシュ・コブができあがった。過去においては射撃用や歩兵の乗用馬として大きな需要があった。1960年代までこのコブは大きな都市ではミルク、パンそして日常品の配達に従事していた。

ウェールシュ・コブは馬車の引き馬としても騎乗用の馬として使うことがてき、サラブレッドとの交配で競走馬としても使える。ウェールシュ・コブは飼い易く、事の他馬力があり、万能向きの体型であり、遺伝的に性格はおとなしい。