ウマはホース(19):ハクニー

今回取り上げる馬はこれも英国のハクニー(Hackney)。画像はここ

現生のハクニーは国際的な馬車競技で優秀な成績を得ているが、最も見栄えのする催馬車用の馬である。この馬は有名なノーフォークやヨークシャー・ロードスターから派生した英国固有の品種であり、アメリカ、南アフリカ、オーストラリアはもとより全ヨーロッパ中に輸出されている。1886年の創設されたハクニー・ホース協会(Hackney Horse Society)に因る最初の文字を大文字にしたハクニー(Hackney)の名前の由来は疑問のままである。これは「駄馬」や「去勢馬」を表すフランス語のhaqueneeによるのかもしれない。小文字で始まるハクニーは中年以上の乗用馬を表現するとき用いられる。

ノーフォークやヨークシャー・ロードスターは馬車用の馬と同様に騎乗用の馬としても用いられ、重い荷重で26-27km/hという速度で長距離を走ることができた。この品種の主な特徴は華麗な高く流れるような脚の運びにある。この協会の標準仕様によれば、「最高の状態では、無理なく、自動的に、きびきびした….」