重量級のウマたち(1):ユトランド

重量級のウマたちは個性的だ。そんなウマたちを紹介したい。

今回はユトランド。 画像はここ

ご覧のように運んでいるビール樽のように丸いウマである。デンマークの重量級の固有種である。中世またはそれ以前からユトランド半島で飼育されている。元来は農業や運搬に用いられていたが、数が減少した今日では醸造業者の大荷馬車を曳いている姿でヨーロッパの街角で見かける。

多くの重量級のウマたちと同じように、ユトランドは先史時代の森林の中にすんでいた冷血種のウマから発展したものである。12世紀ごろまでは重量、耐久性そして経済効果に着目した頑強な軍事用のウマとして飼育されていた。19世紀になって現生のユトランドの形ができあがった。