「ハミ受け」再論

以前にこのブログでも論じた「ハミ受け」について再度考えてみる。


で論じたように「ハミを受けさせる」とは口角にあったハミをずらして歯槽間縁のところに移動させる作業のことである。神経がたくさん走っている口角より歯槽間縁のほうが馬がハミを噛む負担が少ないからだ。

馬がこのことを知っていたら自分から工夫して口角にあるハミを歯槽間縁にずらすはずである。しかしこのことを経験したことのない馬にとってはそんな可能性があるとは思いつかない。最初は乗り手がハミを歯槽間縁に落とす作業をしなければならない。

馬がどのような体勢にあるとハミを落とすことができるのか?馬に推進力を与え少しずつ手綱を短くし馬体を丸くして行く。このような体勢にある馬ではちょっとしたきっかけでハミを歯槽間縁に落とすことができる。このハミ受けの状態は馬にとってもハミを噛む負担が少なくなる。このことを馬に学習してもらう。

よく学習した馬はハミ受けの状態を自ら選ぶようになる。

よく誤解されるのはハミ受けの状態には馬の頭が屈撓して馬の鼻づらが垂直に近い状態(On the vertical)が必須というものだ。ハミ受けはこの収縮歩度でも若干首をの伸ばした伸長歩度で可能である。詳細は

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