Pythonでマクロ(4):ダイアログ(フォーム)の配置で配置したダイアログ上にある部品(コントロール)を制御する。
このダイアログには「テキストボックス」と「ボタン」の二つのコントロールが配置されている。
このダイアログの意図していることは
『ユーザが「テキストボックス」に語句を入力し、「ボタン」をクリックするとこの語句が別の窓に表示される』という簡単なものである。
マクロは以下のようになる:
#coding: utf-8
import uno
import screen_io as ui
import unohelper
from com.sun.star.awt import XActionListener
class MyActionListener(unohelper.Base, XActionListener):
def __init__(self, ctrl):
self.ctrl = ctrl
def actionPerformed(self, evnt):
ui.Print(self.ctrl.Text)
def createDialog():
ctx = XSCRIPTCONTEXT.getComponentContext()
smgr = ctx.getServiceManager()
dp = smgr.createInstanceWithContext("com.sun.star.awt.DialogProvider", ctx)
dialog = dp.createDialog("vnd.sun.star.script:Standard.Dialog2?location=application")
#コントロールの登録
txtf1 = dialog.getControl("TextField1")
cmdbtn1 = dialog.getControl("CommandButton1")
#エヴェント監視(ボタンが押されたとき)
btn1_listener = MyActionListener(txtf1)
cmdbtn1.addActionListener(btn1_listener)
dialog.execute()
dialog.dispose()
ダイアログ自体の登録は以前紹介したマクロと同じである。新たに登録したものはテキストボックス(名称:TextField1)とボタン(名称:CommandButtam1)の二つのコントロールである。
クラスMyActionListenerは親クラスunohelper.Baseと XActionListenerを継承している。。この新たなクラスは親クラスXActionListenerで定義されているメソッドactionPerformedを再定義するためのものである。メソッドactionPerformedはコントロール(今の場合はボタン)をマウスの左ボタンでクリックしたときのイヴェントを処理するメソッドである。コントロール「ボタン」で起こり得るイヴェントはこれ以外にも沢山ある(15個)。例えばmouseEntered 。これはマウスがそのコントロールに入ったときのイヴェントで、親クラスはXMouseListenerである。詳細はここで。
メソッドactionPerformedではクラスMyActionListenerのインスタンスbtn1_listenerの引数として渡されたコントロールtxtf1の属性Textの中身をPrint文で表示する。各コントロールが持つ属性の詳細はここで。