5000年前から酪農?:東アジア草原地帯

今日の新聞記事のタイトルである。記事によれば、ドイツ・マックスプランク人類史研究所の国際研究グループの発見である。

研究グループは東アジアの草原地帯の一角であり、今も馬乳などの乳製品を沢山消費しているモンゴルで、古い時代の遺跡から見つかったヒトの歯の歯石の成分を解析した。

その結果、紀元前3000年ごろのアファナシェボ文化の遺跡から見つかった歯の歯石からウシやヒツジそしてヤギなど反芻動物の乳に含まれるタンパク質の成分が検出されたという。従来は紀元前1300年ごろと思われていたものである。

また馬乳のタンパク質の成分を含む歯石は紀元前1200年ごろと新しいこともわかった。

世界史的に見ると紀元前4000-3500年ごろはウクライナ周辺のポントス・カスピ海ステップでインド・ヨーロッパ祖語の原型を話し馬に乗る習慣を得た遊牧の人々がドナウ川河口周辺の古ヨーロッパに侵入した時期である。この人々の移動は東にも向かったはずで、東アジアの草原地帯に到達したのが紀元前3000年ごろということか?

 

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