スズカケと山伏

スズカケの木もきれいな球状の実のあつまりを長い柄の先に付ける。画像はここ

山伏が羽織る法衣を「鈴掛(すずかけ)」という。一説には胸に着けた「ぼんぼり」がスズカケの実に似ているからだという。

山伏の起源は古く奈良時代あたりからいたという。密教系の私度僧(しどそう)が山の中に入って修行するといったことがその契機かもしれない。里人との交流もあり、強い影響力を持ったこともあったらしく、山伏禁止令が出たこともある。

「ほら貝」は山伏を直ぐに連想させるほど密接に繋がっている。この「ほら貝」が登場する仏教行事は東大寺・二月堂の「お水取り」、正確には「修二会(しゅにえ)」で奈良時代からの古い伝統がある。この行事も十一面観音を本尊とするなど密教の色彩が濃厚なものであり、「ほら貝」が重要な仏具として使われる。もう一つ重要な仏具が「鈴」である。「貝鈴(かいすず)」など各種の鈴が使われる。これらの鳴り物はほとけを覚醒させ、喜ばすために使われるという。

もしかしたら、古い時代の山伏も「鈴」を持っていたのかもしれない。険しい山道などを修行の場としていたので手を自由に使うためにその「鈴」を法衣に着けたのかもしれない。近世の山伏の「ぼんぼり」はその名残であろう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です