Helen MerrillのYou’d be so nice to come home to.がなかなかいい。ジャズの話である。ハスキーな声に特徴がある。共演のClifford Bownのトランペットも素晴らしい。
ところでこの題名You’d be so nice to come home to.はどうゆう意味なのであろうか?
中村保男著:「名訳誤訳」によれば、この最後のtoが曲者である。
【誤訳一例】
「帰ってくれたら嬉しいね。」
You’d be so niceはYou would be so niceの仮定法だから「あなたは素敵だ。」と訳せる。to come home toはto come homeの意味であなたが家に帰ってくれることの意味に取れる。しかし最後のtoは無視されている。
【正解】
You’d be so nice to come home to.
は
It would be so nice for me to come home to you.
と展開できる。これならば誤解なく訳せる:
中村氏の訳は
「あなたの待つわが家がほしい」