木簡に35個の「九九」:奈良時代のものと判明

今日の新聞記事のタイトルである。

京都府京丹波市の鶴尾(つるお)遺跡で掛け算の九九が35個記載された奈良時代の木簡が見つかった。木簡に書かれて九九の個数としては最多。遺跡内には奈良時代の役所がありこの九九は早見表として使われていたという。

この木簡は長さ219ミリ、幅49ミリで表は「九九八十一」、「八八六十四」と9の段と8の段が、裏には7から5の段が墨で書かれている(画像)。

当時の九九は九の段から始まり、掛けられる数が一つずつ減っていた。数字を入れ替えた九九は省略されていた。従って当時の「九九」は45個(9の段で9個、8の段で8個….)のかけ算の表になっていた。

45個でなくて35個である。4の段以下は暗記できていた役人のもの。かな?