ウマはホース(19):ハクニー

今回取り上げる馬はこれも英国のハクニー(Hackney)。画像はここ

現生のハクニーは国際的な馬車競技で優秀な成績を得ているが、最も見栄えのする催馬車用の馬である。この馬は有名なノーフォークやヨークシャー・ロードスターから派生した英国固有の品種であり、アメリカ、南アフリカ、オーストラリアはもとより全ヨーロッパ中に輸出されている。1886年の創設されたハクニー・ホース協会(Hackney Horse Society)に因る最初の文字を大文字にしたハクニー(Hackney)の名前の由来は疑問のままである。これは「駄馬」や「去勢馬」を表すフランス語のhaqueneeによるのかもしれない。小文字で始まるハクニーは中年以上の乗用馬を表現するとき用いられる。

ノーフォークやヨークシャー・ロードスターは馬車用の馬と同様に騎乗用の馬としても用いられ、重い荷重で26-27km/hという速度で長距離を走ることができた。この品種の主な特徴は華麗な高く流れるような脚の運びにある。この協会の標準仕様によれば、「最高の状態では、無理なく、自動的に、きびきびした….」

 

馬に関する格言(4)

  • 天国に吹く風は馬の両耳の間のぬける風。

    アラビアの諺

  • 馬に代わる内部エンジンの代替は人類の進歩における輝かしい出来事だ。

    Winston Churchill

  • 国民として本について何をしたいか?公立であれ私立であれ図書館で過ごす時間は馬と過ごす時間と比較したらどの位だとお思いですか?

    John Ruskin

  • そして神は南風を腕一杯捕まえ、それに息を吹き掛け馬を創った。….そなたは翼が無くとも空を飛び、武器が無くとも勝利する。

    ベドウィンの神話

馬に関する格言(3)

  • 馬の背で過ごす時間は人生の無駄にはならない。

    Winston Churchill

  • 馬を見ればその人がわかる。

    読み人しらず

  • 馬は神からの贈り物。

    アラビアの諺

  • 神は私が馬のいない天国に向うことを禁じられた。

    R.B.Cunninghame Graham

馬に関する格言(2)

  • 私は馬の胴体の前後を常に言い当てることができるが、それ以外は私の馬術で非凡なものは何もない。

    Mark Twain

  • 一頭の馬はその乗り手たちより価値がある。

    スペインの諺

  • 馬に乗ることは大空を翔ることである。

    読み人しらず

  • 願望が馬ならこじきも馬に乗れる。

    英国の諺

馬に関する格言

馬に関する格言をいくつか。

      • 馬と詩人は養わなければならない。しかし与えすぎはよくない。

        シャルル九世

      • 一頭の馬が教えるほどに乗馬を教えることは誰もできない。

      C.S. Lewis

      • 人の内面に訴える何かが馬の外面にある。

      Winston Churchill

       

猫に関する格言

ネットワークが不調でここ2,3日記事をかけなかったが
フランスで出会った猫たち」(レイチェル・マッケナ)を眺めていて見つけた猫に関する格言を紹介したい。

(1)猫は毛皮と着たディレッタントだ。
デオフィル・ゴーチェ

(2)猫は書斎の虎だ。
ヴィクトリ・ユゴー

(3)数多くの哲学者と数多くの猫を研究した。
猫の知恵のほうが果てしなくすぐれている。
イポリット・アドルフ・テーヌ

(4)猫は地上に降り立った精だと私は信じている。
猫なら雲の上だって足を踏み外さずに歩けるはずだ。
ジュール・ヴェルヌ

(5)他の動物はすべて眠るときには疲れきった様子で横たわるのもだ。猫だけが自然から特権を与えられている。詩人であればそれほど現実をねじまげることなく、その眠りを瞑想や夢想と描写するだろう。
マリウス・ヴァジョン

(6)神は虎を愛撫するという喜びを人類の与えるために猫をつくった。
フェルナン・メリー

(7)まどろむ小さな猫。それは美の完璧な姿。
ジュール・シャンフリー

つがる市の「馬市祭り」と「馬ねぶた」

今朝の東北地方のニュースでつがる市で行われた「馬市祭り」と「馬ねぶた」が取り上げられていた。

つがる市のホームページの説明によれば、

明治36年より木造(きづくり)地区で始まった馬のせり市は大変な賑わいで、東北三大馬市に数えられるほど有名でした。しかし、近代化の波で農業の機械化が進むにつれて農耕馬が減少し、馬市は次第に衰退していきます。そこで昭和50年、馬にちなんだ祭り行事として「馬市まつり」が始まりました。

馬市まつりは8月下旬に3日間(今年は8月23日(金)~25日(日))開催され、よさこいや上原げんと杯のど自慢大会など多彩な催しで賑わいます。最終日には、趣向を凝らしたパフォーマンスや仮装をしながら馬ねぶたをひいて木造中心商店街を練り歩く「馬ねぶたパレード」が行われます。

ウマはホース(17):カマルグ

今回のウマはフランスのウマである。その名もカマルグ(Camargue)。画像はここ

「海の白馬」の名称を持つカマルグ馬は南フランスのローヌ川の三角洲にいる固有種である。半野生(Manade)のこの種は塩分を含んだ風(mistral)が支配する湿地という環境の野生で数千年の間生息したと同じような姿で現在の生息している。カマルグ馬はカマルグ・カーボーイ(gardian)によって騎乗され、カマルグに生息する野生の黒ウシの管理には不可欠である。

カマルグ馬は19世紀のその生き残りがソルトレで発見された先史時代のウマの後裔であるかもしれない。確かに、このウマは紀元前約15,000年のラスコーの壁画に画かれているウマに似ている。この固有種はムーア人の侵入によって北アフリカからもたらされたバーブ種の影響を受けていると断言できる。その後はこの半野生(Manade)地は外からの影響を受けなくしているのでこの地域の隔離は確実なものとなっている。

模範的な体型とは言い難いが、この品種は強靭で耐久力がある。信じ難いほど逞しく生育の遅れたアシの湿原をエサに生命を維持できる。動きは独特である。常歩、駈歩、襲歩は自由闊達であるが、速歩はぎこちないので滅多に使わない。

 

「近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)

大坂冬の陣で真田信繁と信幸の兄弟が登場する歌舞伎である。時代を鎌倉時代に移している。徳川家康は北条時政、真田信繁は佐々木高綱、信幸は盛綱となって登場する。八段目が「盛綱陣屋」で、首実験が大きなテーマになっている。

「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の「寺子屋」、「義経千本桜(よしつねせんぼんさくら)」の「すし屋」、そして「谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」の「熊谷陣屋」でも首実験が大きなテーマである。