「世界のことばアイウエオ」(黒田龍之介著)7

「ク」-「コ」では

グルジア語
クロアチア語
コサ語

を採り上げている。コサ語が面白い。この言葉は南アフリカ表和国で話されている。発音の上では吸着音(チャッ)や放出音(ゴホン)があることが特徴。また名詞のクラスが15もある。ドイツ語では男性、女性、中性のたった3つなのにである(日本語では1つ?)。

「世界のことばアイウエオ」(黒田龍之介著)6

「キ」では

ギリシア語
キリバス語
キルギス語

が紹介されている。キルギスは中央アジアのタルム盆地の西に隣接する。タルム盆地の北縁には8世紀ごろまで「トカラ語」が話されていた。このトカラ語はインド・ヨーロッパ言語でアナトリア語に続いて二番目に古い言語である。キルギス語のもその痕跡があるのだろうか?

「核抑止力」論を捨て去る時だ

今朝の新聞のタイトルである。

「核抑止力」は核兵器の使用を前提にしたものであり、核兵器の使用を擁護する論理である。

「核の傘」論:わが国が危険になったときはその核を使って守ってほしい。

「世界のことばアイウエオ」(黒田龍之介著)5

「カ」では

カザフ語
カシューブ語
カタルーニャ語
広東(カントン)語
カンボジア語

が紹介されている。カシューブ語が珍しい。この言葉はポーランド北部でバルト海に面した地方で話されている。独立した言語なのかポーランド語の一方言か時代によって位置づけが揺れている。

 

「世界のことばアイウエオ」(黒田龍之介著)3

「ウ」では

ウイグル語
ウェールズ語
ヴォロフ語
ウクライナ語
ウズベク語
ウルドゥー語

が紹介されている。ウェールズ語が面白い。「修道士カドフェル」(エルス・ピーターズ)の主人公カドフェルがウェールズ出身でウェールズ語を話す場面があるそうだ。この推理小説は日本語では読んだことがあるが、原著で読むとこの場面は面白いだろうと思った。ウェールズ語はケルト語系の言語で
How are you? –> Sut wit ti?
fine –> Yn dda
となる。

 

「世界のことばアイウエオ」(黒田龍之介著)

この著書では世界の100の言語が紹介されている。

「ア」では

アイスランド語
アイヌ語
アイルランド語
アゼルバイジャン語
アフリカーン語
アムハラ語
アラビア語
アルザス語
アルバニア語
アルメニア語

である。中でもアルメニア語が面白そう。ここはインド・ヨーロッパ語の最古の言語のアナトリア語の地元である。

「高瀬庄左衛門御留書」(砂原浩太朗著)

久ぶりに時代小説を読んだ。「高瀬庄左衛門御留書」(砂原浩太朗著)である。

地方の小藩が舞台で、村回りの一役人が主人公である。設定から「藤沢周平」に似ている。人物描写や風景描写は極めて気に入った。

村でおきた大事件が余りにも都合よく解決されてしまった点が気になった。