「フタリシズカ」と「ヒトリシズカ」

二つとも春の野の花の名前である。「ヒトリシズカ」が最初でそれと対比するかたちで「フタリシズカ」という名前が付いたのかと思ったら、実は逆で「フタリシズカ」がありこれと対比するかたちで「ヒトリシズカ」という名前が付いた。

フタリシズカ」の名前の由来は能の「二人静」による。

「能の物語」(白州正子著)によれば「二人静」の物語はこうだ:

「吉野山の勝手神社の女官が里に下りて春の若菜摘みをしているときに静御前の霊と遭遇しその霊にとりつかれて静御前のように舞を踊りだす。そんな最中に静御前の霊もその踊りに加わり二人して相舞を演ずる。」

これが「二人静」。この相舞の様子から「フタリシズカ」の花の名前がでた。

これに対して「ヒトリシズカ」がある。

画伯が住む淵:「龍王ヶ淵」(奈良県宇陀市室生向淵)

今朝の新聞に載った写真スポットである。「龍王ヶ淵」(りゅうおうがぶち)である。

仙台から遠いが近くには室生寺などもあり面白そう。

この淵は湧き水でできたもので山の中で静寂に包まれている。湖面が静かで、映り込みが素晴らしい。東山魁夷の絵を見ているような雰囲気もある。

写真はここ

鈴懸(スズカケ)の実

東北大学片平キャンパスの構内にはプラタナスの木が沢山植えられているが、実を付ける木は一本しか知らない。昨年、その実を被写体にして写真を撮ったが枯葉の時期のものだった。今年は少し早めに写真を撮った。葉がまだ緑の時期のプラタナスの実である:

鈴懸の実(2021年11月2日撮影)
プラタナスの実

ノバスコシア(Nova Scotla)の灯台

大学の非常勤講師をやっていたときにノバスコシアから来たカナダ人の英会話の先生と話をする機会があった。そのときノバスコシアには沢山の綺麗な灯台があると聞いた。それ以来行ってみたい場所の一つになった。旅行案内をみると実際沢山の綺麗な灯台の写真が載っている。

例を挙げるとここ。(Peggy’s coveの8角形灯台)

独特の景観を見せる灯台としてはここ。(Cape Forchuにある灯台)

また可愛らしい灯台はここ。(Sandy Pointの灯台)

ノバスコシア(Nova Scotla)の灯台の特集写真はここにある。

農業は人類最古の産業革命

「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)によれば人類は農業で4次に渡る「農業革命」を成し遂げている。

  • 第一次農業革命:古代オリエントの灌漑農業。
  • 第二次農業革命:ギリシア、ローマで起きたドライ・ファーミング(乾地農業)。
  • 第三次農業革命:アルプス以北のヨーロッパで起きた家畜と耕作を効果的に融合した農業である。
  • 第四次農業革命:飼料作物の開発と栽培。これでウシは冬でも厩舎で飼育できるようになった。

現在の日本は第二次農業革命を経過したレベルにあるという。

人類最古の農業は「根菜農耕文化」

「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)では栽培植物の元になった野生種の所在から世界の農業の起源を四つの地域に分類している。

  • 東南アジアの「根菜農耕文化」ーバナナ、タローイモ、ヤムイモ、サトウキビ
  • アフリカの「サバンナ農耕文化」ーササゲ、シコクビエ、ヒョウタン、ゴマ
  • 地中海の「地中海農耕文化」ーオームギ、エンドウ、ビート、コムギ
  • 中南米の「新大陸農耕文化」ージャガイモ、菜豆、カボチャ、トーモロコシ

これらのなかで人類の歴史上で最初の農業と言えるものは最も原始的であるが「根菜農耕文化」である。

イネは湿生の雑穀である

稲の起源に触れて「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)の中で述べられている語句である。

アフリカやインドのサバンナ農耕文化は雑穀の文化である。このサバンナ農耕文化でも夏のモンスーン雨期には禾本科の草の穀物を採取して食料としていた。この周辺の雨の多い地帯で食料とされた湿生の雑穀の一つがイネであった。それは西アフリカとインド東部を起源とする。

Pythonのタートル・グラフィックス(10):canvasに木を描く

Pythonのタートル・グラフィックスはTkinterを基礎に作られているのでTkinterのcanvasウィジェット上にタートル・グラフィックスで描画を行うことは容易である。しかもTkinterのメニューなどの他のウィジェットも画面構成に使える。ここでは本物らしく木を描くタートル・グラフィックスをcanvas上で実行し、入力パラメタをentryウィジェットを使って入力するようにする。サンプル画像を以下に示す:

canvas上の木

左側がcanvasで、右側がentryを含むメニューである。「Turbo Graphics」(安齋利洋・伊吹龍著;1987年)では二種類(単子葉植物、双子葉植物)の木の描画アルゴリズムが載っているがここではメニューで種類を選べるようにしてある。

Pythonのプログラムはここにある。

Pythonのタートル・グラフィックス(9):ヒルベルト(Hirbert)曲線を描く

ヒルベルト曲線

中華どんぶりに描かれているような「一筆書き」である。このような描画はPythonのタートル・グラフィックスが得意とするものである。「Turbo Graphics」(安齋利洋・伊吹龍著;1987年)に載っているPascal風のプログラムをなぞって作ったのが以下のものだ(元のプログラムにあったkameの大域変数は関数の引数とするようにした)。


#coding: utf-8

import myturtle

depth = 7 #再帰の深さ
atom = 3 #最小の長さ

def deko(kame, level):

    if(level == 0):
        return

    else:
        kame.reverse()
        kame.rt(90)
        deko(kame, level-1)
        kame.reverse()
        kame.fd(atom)
        kame.rt(90)
        deko(kame, level-1)
        kame.fd(atom)
        deko(kame, level-1)
        kame.rt(90)
        kame.fd(atom)
        kame.reverse()
        deko(kame,level-1)
        kame.rt(90)
        kame.reverse()
         

if __name__ == '__main__':
      
    kame = myturtle.MyTurtle()
    kame.ht()
    kame.setposition(-300,-300)
    kame.clear()
    deko(kame, depth)

このプログラムでは二つの定数(depth, atom)が定義されているが、atomは描画が画面内に納まるようにするためのものである。定数depthは再帰の深さを示すものでこの曲線にとっては本質的なものである。

定数depthを大きくしたときの描画は実に奇妙である。以下depth=8の例を示す:

ヒルベルト曲線

一本の線分(両端がある)にも拘わらず平面を埋め尽くすような描画ができる。再帰の深さ(depth)を無限大にする極限でこの線分は平面を文字通り埋め尽くして平面を作ることが知られている。