画伯が住む淵:「龍王ヶ淵」(奈良県宇陀市室生向淵)

今朝の新聞に載った写真スポットである。「龍王ヶ淵」(りゅうおうがぶち)である。

仙台から遠いが近くには室生寺などもあり面白そう。

この淵は湧き水でできたもので山の中で静寂に包まれている。湖面が静かで、映り込みが素晴らしい。東山魁夷の絵を見ているような雰囲気もある。

写真はここ

ノバスコシア(Nova Scotla)の灯台

大学の非常勤講師をやっていたときにノバスコシアから来たカナダ人の英会話の先生と話をする機会があった。そのときノバスコシアには沢山の綺麗な灯台があると聞いた。それ以来行ってみたい場所の一つになった。旅行案内をみると実際沢山の綺麗な灯台の写真が載っている。

例を挙げるとここ。(Peggy’s coveの8角形灯台)

独特の景観を見せる灯台としてはここ。(Cape Forchuにある灯台)

また可愛らしい灯台はここ。(Sandy Pointの灯台)

ノバスコシア(Nova Scotla)の灯台の特集写真はここにある。

農業は人類最古の産業革命

「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)によれば人類は農業で4次に渡る「農業革命」を成し遂げている。

  • 第一次農業革命:古代オリエントの灌漑農業。
  • 第二次農業革命:ギリシア、ローマで起きたドライ・ファーミング(乾地農業)。
  • 第三次農業革命:アルプス以北のヨーロッパで起きた家畜と耕作を効果的に融合した農業である。
  • 第四次農業革命:飼料作物の開発と栽培。これでウシは冬でも厩舎で飼育できるようになった。

現在の日本は第二次農業革命を経過したレベルにあるという。

人類最古の農業は「根菜農耕文化」

「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)では栽培植物の元になった野生種の所在から世界の農業の起源を四つの地域に分類している。

  • 東南アジアの「根菜農耕文化」ーバナナ、タローイモ、ヤムイモ、サトウキビ
  • アフリカの「サバンナ農耕文化」ーササゲ、シコクビエ、ヒョウタン、ゴマ
  • 地中海の「地中海農耕文化」ーオームギ、エンドウ、ビート、コムギ
  • 中南米の「新大陸農耕文化」ージャガイモ、菜豆、カボチャ、トーモロコシ

これらのなかで人類の歴史上で最初の農業と言えるものは最も原始的であるが「根菜農耕文化」である。

イネは湿生の雑穀である

稲の起源に触れて「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)の中で述べられている語句である。

アフリカやインドのサバンナ農耕文化は雑穀の文化である。このサバンナ農耕文化でも夏のモンスーン雨期には禾本科の草の穀物を採取して食料としていた。この周辺の雨の多い地帯で食料とされた湿生の雑穀の一つがイネであった。それは西アフリカとインド東部を起源とする。

地球の気候変動と非線形性

世界的な規模で地球の気候変動が問題になっている。人間活動がこの変動に深く関わっているからだ。

地球の気候の変動は様々な要因で起こる。地球に対する太陽の影響の変化、地球内部の活動の変化と言った自然要因もある。勿論人間活動もその一つである。気候変動の特徴は非線形性にあると思う。

非線形性が強い現象にカオスがある。これを初めて見つけた気象学者のローレンツはこの現象を「バタフライ効果」と呼んだ。何処かで蝶がする一振りの羽ばたきが何処かで竜巻を起こす原因になる。

身近な例でカオスを説明しようとすると「パイこね」がある。パイの生地を捏ねるには生地を伸ばして重ねるという作業を繰り返す。このパイの生地に二つの砂糖の粒を隣接して置いておく。このパイ捏ねの作業を続けていると隣接した砂糖粒は見る間に離れて行き過去に隣接していたとは思えないような振る舞いする。これがカオスである。

この砂糖粒の一つが自然要因だけの地球の気候で、隣接する砂糖粒が人間活動を伴なった地球の気候と考えてみよう。僅かにことなるだけである。しかし時間が経つと二つは似てもつかない振る舞いをする。これが地球の気候だ。

「これくらいは僅かなので大丈夫」という考えは将来もその差が僅かであると予断している。これを「線形思考」という。しかし地球の気候変動が強い非線形性を持っているとしたら、「線形思考」ではなく、「非線形思考」が必要になる。

バナナは人類が最古に改良した種無し果実

「栽培植物と農耕の起源」(中尾佐助著)によれば、今、日常に食しているバナナは人類が種ありの野生バナナを改良して種無しバナナにしたものだ。その改良が行われたのは今から5000年も前のことだ。

野生のバナナは学名をムサ・アクミタータ(Musa acuminata)と言う。大きな果実だが中にはアズキ粒ぐらいの種がぎっしりと入っている。

「栽培植物と農耕の起源」(中尾佐助著)にはこれを種無しにしたプロセスが詳しく述べられている。このプロセスは長い時間が必要だった。

 

大崎・宮城県古川農業試験場:水稲開発挑み100年

今朝の地方紙の記事のタイトルである。

もみ殻が紫色をしたブータンの稲の写真が印象的な記事である。冷害に強い遺伝子を持った種子を保存する。またこの稲が冷害に耐えられる調べる「耐冷性検定圃場」での実験の写真もある。水温は18.5~19度と冷たい。

この試験場ではササニシキ、ひとめぼれ、だて正夢の宮城県産の稲品種の開発に関わってきた実績がある。

稲の「穂刈」と「根刈」

稲の刈り入れの季節である。今では刈り入れは稲の根元から刈り取る「根刈」である。

「栽培植物と農耕の起源」(中尾佐助著)の中でこの「根刈」と対比して「穂刈」を紹介している。原始的な農業では「穂刈」が一般的である。それは穂の脱落性(触れると落ちる)と出穂期(いっせいに穂がでるかどうか)の性質が、脱落性があり、出穂期が揃っていないからである。脱落性がなくなり出穂期がいっせいになるような改良がされると収穫方法も「穂刈」から「根刈」に移行する。

日本でも米の収穫は奈良時代までは「穂刈」で、平安時代になると「根刈」に移行したと言われている。

 

ノルウェーが締約国会議へ:NATO加盟国で初

今日の新聞の記事のタイトルである。

ノルウェー政府は来年3月開催予定の核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバー参加をすることを明らかにした。北大西洋条約機構(NATO)の加盟国が会議への参加を表明するのは初めての由。

同国内では政府が条約に署名するよう求める声が高まっている。2019年の調査では有権者の78%が政府は条約に署名すべきたと回答。

ノルウェーでは政権交代が実現。中道左派・労働党と中央党の少数連立政権が誕生。この政府による参加表明である。