RawTherapee5.9で電線を除去してみる

村田町の布袋まつりの写真を撮ったが生憎と電線がくっきりと映ってしまった。

オリジナルの写真

そこでRawTherapee5.9を使ってこの電線を除去することにする。まず結果を示す:

加工後の写真

行った詳しい操作は別に述べるが、RawTherapee5.9の局所処理は処理を加えるべき画像の領域を手作業を排してあくまでもアルゴリズム的に決めているのが特徴である。その局所処理の設定パラメタの詳しい説明はここにある。

スローシャッターの面白さ

いつもはプログラムモードで写真を撮っているがシャッター優先でシャッターを遅くして写真を撮ると面白い写真ができることがある。

お弁当の時間だ

これは20分の1秒で撮っものだ。足の部分がぼけていて動きが強調されてくる。

米ケ袋の滝

これは風景であるがスローシャッターにすることで滝の水の存在感が増す。

最後の例は動いている物体(車など)を追ってスローシャッターで写真を撮ると物体以外は線状にぼけ、物体に運動の疾走感がでる。

仙台ループルバス

スローシャッターの写真で非日常的な写真が撮れる。

ART(a folk of Raw Therapee)を使ってみる

Raw Therapeeに欠けているローカル処理を追加した画像処理にARTがある。a folk of Raw Therapeeと自任しているようにローカル処理以外はRawTherapeeそのものである。そのローカル処理を使ってみた。

ローカル処理は画像の限定した領域にのみ処理を施す。限定の仕方は

  • エリアマスク:領域を直接四角形(角を丸くすると円になる)や多角形で指定する。また同一の処理であれば複数個の領域が設定できる。

(注)多角形のエリアはマウス左クリック+コントロールキーで頂点を設定。

  • 類似色マスク:画像の色合いの似た領域を選択する。似具合の程度は設定できる。
  • ブラシマスク:
  • パラメータ指定マスク:

の4つがある。一つの画像に対して複数枚のマスクレイヤー(マスクを設定する層)が設定できる。

マスクをかけた領域に施せる処理は

  • カラー/トーン補正
  • スムージング
  • ローカルコントラスト
  • テクスチャ増幅

の4つである。

実例

元の画像

小屋の中の猫が暗くで目立たないことと小屋の上の猫をもう少し暗くしたい。

小屋の中を中心としたエリアマスクを設定しカラー/トーン補正を掛け小屋の中を明るくする。別のマスクレイヤーで小屋の上の猫を中心に領域をエリアマスクとしカラー/トーン補正で明度を少し落とす。このようにここでは2個のマスクレイヤーを使う。

編集された画像

 

鈴懸(スズカケ)の実

東北大学片平キャンパスの構内にはプラタナスの木が沢山植えられているが、実を付ける木は一本しか知らない。昨年、その実を被写体にして写真を撮ったが枯葉の時期のものだった。今年は少し早めに写真を撮った。葉がまだ緑の時期のプラタナスの実である:

鈴懸の実(2021年11月2日撮影)
プラタナスの実