「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)では栽培植物の元になった野生種の所在から世界の農業の起源を四つの地域に分類している。
- 東南アジアの「根菜農耕文化」ーバナナ、タローイモ、ヤムイモ、サトウキビ
- アフリカの「サバンナ農耕文化」ーササゲ、シコクビエ、ヒョウタン、ゴマ
- 地中海の「地中海農耕文化」ーオームギ、エンドウ、ビート、コムギ
- 中南米の「新大陸農耕文化」ージャガイモ、菜豆、カボチャ、トーモロコシ
これらのなかで人類の歴史上で最初の農業と言えるものは最も原始的であるが「根菜農耕文化」である。
「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)では栽培植物の元になった野生種の所在から世界の農業の起源を四つの地域に分類している。
これらのなかで人類の歴史上で最初の農業と言えるものは最も原始的であるが「根菜農耕文化」である。
稲の起源に触れて「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)の中で述べられている語句である。
アフリカやインドのサバンナ農耕文化は雑穀の文化である。このサバンナ農耕文化でも夏のモンスーン雨期には禾本科の草の穀物を採取して食料としていた。この周辺の雨の多い地帯で食料とされた湿生の雑穀の一つがイネであった。それは西アフリカとインド東部を起源とする。
世界的な規模で地球の気候変動が問題になっている。人間活動がこの変動に深く関わっているからだ。
地球の気候の変動は様々な要因で起こる。地球に対する太陽の影響の変化、地球内部の活動の変化と言った自然要因もある。勿論人間活動もその一つである。気候変動の特徴は非線形性にあると思う。
非線形性が強い現象にカオスがある。これを初めて見つけた気象学者のローレンツはこの現象を「バタフライ効果」と呼んだ。何処かで蝶がする一振りの羽ばたきが何処かで竜巻を起こす原因になる。
身近な例でカオスを説明しようとすると「パイこね」がある。パイの生地を捏ねるには生地を伸ばして重ねるという作業を繰り返す。このパイの生地に二つの砂糖の粒を隣接して置いておく。このパイ捏ねの作業を続けていると隣接した砂糖粒は見る間に離れて行き過去に隣接していたとは思えないような振る舞いする。これがカオスである。
この砂糖粒の一つが自然要因だけの地球の気候で、隣接する砂糖粒が人間活動を伴なった地球の気候と考えてみよう。僅かにことなるだけである。しかし時間が経つと二つは似てもつかない振る舞いをする。これが地球の気候だ。
「これくらいは僅かなので大丈夫」という考えは将来もその差が僅かであると予断している。これを「線形思考」という。しかし地球の気候変動が強い非線形性を持っているとしたら、「線形思考」ではなく、「非線形思考」が必要になる。
「栽培植物と農耕の起源」(中尾佐助著)によれば、今、日常に食しているバナナは人類が種ありの野生バナナを改良して種無しバナナにしたものだ。その改良が行われたのは今から5000年も前のことだ。
野生のバナナは学名をムサ・アクミタータ(Musa acuminata)と言う。大きな果実だが中にはアズキ粒ぐらいの種がぎっしりと入っている。
「栽培植物と農耕の起源」(中尾佐助著)にはこれを種無しにしたプロセスが詳しく述べられている。このプロセスは長い時間が必要だった。
今朝の地方紙の記事のタイトルである。
もみ殻が紫色をしたブータンの稲の写真が印象的な記事である。冷害に強い遺伝子を持った種子を保存する。またこの稲が冷害に耐えられる調べる「耐冷性検定圃場」での実験の写真もある。水温は18.5~19度と冷たい。
この試験場ではササニシキ、ひとめぼれ、だて正夢の宮城県産の稲品種の開発に関わってきた実績がある。
稲の刈り入れの季節である。今では刈り入れは稲の根元から刈り取る「根刈」である。
「栽培植物と農耕の起源」(中尾佐助著)の中でこの「根刈」と対比して「穂刈」を紹介している。原始的な農業では「穂刈」が一般的である。それは穂の脱落性(触れると落ちる)と出穂期(いっせいに穂がでるかどうか)の性質が、脱落性があり、出穂期が揃っていないからである。脱落性がなくなり出穂期がいっせいになるような改良がされると収穫方法も「穂刈」から「根刈」に移行する。
日本でも米の収穫は奈良時代までは「穂刈」で、平安時代になると「根刈」に移行したと言われている。
今日の新聞の記事のタイトルである。
ノルウェー政府は来年3月開催予定の核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバー参加をすることを明らかにした。北大西洋条約機構(NATO)の加盟国が会議への参加を表明するのは初めての由。
同国内では政府が条約に署名するよう求める声が高まっている。2019年の調査では有権者の78%が政府は条約に署名すべきたと回答。
ノルウェーでは政権交代が実現。中道左派・労働党と中央党の少数連立政権が誕生。この政府による参加表明である。
もう一つ実例を考える。
【実例2】
TO sugata nagasa
REPEAT 2 [
FORWARD nagasa
LEFT 120 ]
HOME
END
TO kame nagasa
kakudo = 0
REPEAT 6 [
sugata nagasa
kakudo = kakudo + 60
RIGHT kakudo ]
END
PENCOLOR “black”
HOME
kame 200
日本語化すると:
やるべきこと sugata nagasa
繰り返し 2 [
前へ nagasa
左へ120 ]
定位置へ
記述終わり
やるべきこと kame nagasa
kakudo = 0
繰り返し 6 [
sugata nagasa ;やるべきことsugata実行
kakudo = kakudo + 60
右へ kakudo ]
記述終わり
ペンの色 “black”
定位置へ
kame 200 ;やるべきことkame実行
HOMEは「定位置へ」とした。インデントを使うと少し見やすくなる。
【結果の描画】
紀元前4000年ごろの金石併用時代のウクライナ周辺の考古学の本(英文)を読んでいると出土した陶器の破片に穀物の種による圧痕があり当時の栽培植物が推定できるという記述によく遭遇する。その栽培植物の一つにMillet(英語)がある。このMilletは英和辞書では①アワ(粟)、②キビ(吉備)となっている。併記されている学名がPanicum sativumとなっていることからこの植物はキビであることがわかる。
キビはインド原産であるが、アワは中央アジア、インド亜大陸などが原産地となっていてキビ以上に人類の食料として重要であったことが示唆されている、古代中国では北の地方ではアワが主食であった由。「米」という漢字も本来はアワを示す文字であったといわれている。米は華南のものであった。西から来た「米」が粟だったのかもしれない。
今朝の新聞の記事のタイトルである。
熱いものに触ると熱く感じたり、ものを掴むとものの感触がえられるのは神経細胞の末端にその刺激を感ずる受容体があるからである。
今年のノーベル医学・生理学賞はこれら受容体を発見したデービット・ジュリアス米カリフォルニア大学教授と米ハワード・ヒューズ医学研究所のアダム・バタフーティアン博士が受賞した。
基礎的な研究が受賞したことは大変に喜ばしいことである。