今年の秋の瑞鳳殿のその2である。


今年の秋の瑞鳳殿のその2である。
I saw the most beautiful cat today. It was sitting by the side of the road, its two front feet neatly and graciously together.
Then it gravely swished around its tail to completely and snugly encircle itself. it was so fit and beautifully neat, that gesture, and so self-satisfied- so complacent.
“The big book of cats”より
今朝の新聞の記事のタイトルである。
中米コスタリカから南米ブラジルまで広い範囲の熱帯に生息し一つの種と思われてきたシロボウシマイコドリがすむ場所によって異なる種である可能性がでてきたという話である。
コーネル大学の研究者たちの研究である(コーネル大学には鳥類学研究所 (Cornell Lab of Ornithology)がある。
各地で採取されていた過去のシロボウシマイコドリのDNAの解析および現在生息しているシロボウシマイコドリの鳴き声の比較などでシロボウシマイコドリはすんでいる場所で別の種である可能性が出てきたという。
生物学の「種」の定義は多義的で確定的な定義はないがシロボウシマイコドリは今まで考えられていた以上に地域ごとの違いが大きく地域ごとに別の種と認められる可能性がでてきたということである。
12日の朝刊の新聞記事のタイトルである。
フランスが19世紀に西アフリカの現ベナンから略奪した26の美術品が129年ぶりにベナンに返却された。
返還されたのは現在ユネスコ世界遺産に認定されているアボメー宮殿に所蔵されていた宝物である。
ベナンは2016年フランスに対して約5000点の美術品の返還を要求している。今回の返還はその極一部である。
フランスだけでなく、ドイツ、オランダ、スイス、ベルギーなどに対しても文化財の返還を要求している。特にベルギーのブリュッセルにあるアフリカ博物館では16万点のうち1万から3万は略奪された美術品で構成されているという。
今朝の新聞の記事のタイトルである。
日本語などを含みユーラシア大陸の中央部から東部にかけて広く分布するアルタイ諸語の起源に対する研究の紹介である。
日本語、朝鮮語、モンゴル語、トルコ語などは共通の特徴があり、その祖語があると考えられている。
ドイツ。マックスプランク人類史研究所などの研究者たちは言語学、考古学、遺伝学の立場からアルタイ諸語を使っている人々の言語の起源を調べた。
その結果、アルタイ諸語の祖語は約9000年前に現在の中国北東部を流れる遼川の西側でキビを栽培していた人々が使っていた言語であることがわかったという。
日本語は朝鮮半島に移住しキビに加えてコメなどを栽培していた人々が3000年ほど前に九州に移住したことに始まるという。
言語を含め文化起源の問題に対して最近の遺伝学の側面からの研究によって文化の伝播と人の移住(migration)を切り分けることができるようになった。これはインド・ヨーロッパ語族の起源に対する研究にも反映されてきている。
今朝の新聞のタイトルである。
昨日(11月8日)には月が金星を隠す現象があった。
西の空に細い月と星(金星)が接近していることが肉眼で見えた。月を丸と見ると金星は月の縁のところにいるような様子だった。
きちんと観察した写真はここにある。
二つとも春の野の花の名前である。「ヒトリシズカ」が最初でそれと対比するかたちで「フタリシズカ」という名前が付いたのかと思ったら、実は逆で「フタリシズカ」がありこれと対比するかたちで「ヒトリシズカ」という名前が付いた。
「フタリシズカ」の名前の由来は能の「二人静」による。
「能の物語」(白州正子著)によれば「二人静」の物語はこうだ:
「吉野山の勝手神社の女官が里に下りて春の若菜摘みをしているときに静御前の霊と遭遇しその霊にとりつかれて静御前のように舞を踊りだす。そんな最中に静御前の霊もその踊りに加わり二人して相舞を演ずる。」
これが「二人静」。この相舞の様子から「フタリシズカ」の花の名前がでた。
これに対して「ヒトリシズカ」がある。
今朝の新聞に載った写真スポットである。「龍王ヶ淵」(りゅうおうがぶち)である。
仙台から遠いが近くには室生寺などもあり面白そう。
この淵は湧き水でできたもので山の中で静寂に包まれている。湖面が静かで、映り込みが素晴らしい。東山魁夷の絵を見ているような雰囲気もある。
写真はここ。
「栽培植物と農耕に起源」(中尾佐助著)によれば人類は農業で4次に渡る「農業革命」を成し遂げている。
現在の日本は第二次農業革命を経過したレベルにあるという。