今回のポニーはスコットランドのシェトランド(Shetland)。画像はここにある。
その大きさに比較してシェトランド諸島の小柄のポニーは世界最強のウマ科動物である。一人のおとなを乗せて田舎の悪路を歩くこともできるし、重い荷重を乗せて農場で働くこともできる。今や大変な人気で全ヨーロッパ中はもとより北米やオーストラリアで飼育されている。小さな子どもの騎乗や牽引用としてそしてサーカスからの需要がある。
このポニーの生まれ故郷は荒涼としたシェトランド諸島である。その冷酷な環境がこのポニーの性格や大きさを規定した。このポニーのシェトランドへの到達は10000年以上まえでスカンジナビアからかもしれない。19世紀にはシェトランドは炭鉱で使われ、より重いタイプのポニーが出てきたが、今ではそれは殆んど消滅してしまった。
One Reply to “多様なポニーたち(11):シェトランド”