Fly me to the moon(私を月まで連れてって)

春の季節にお気に入りの曲を一つ。
Fly me to the moon
And let me play among the stars
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars
In other words, hold my hand
In other words, darling, kiss me

Fill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I worship and adore
In other words, please be true
In other words, I love you

Doris Dayのヴァーションが面白い。

「テンポ」細胞の関与ーキンカチョウの歌

鳥の歌はヒナが大人の鳥が鳴くのをまねして学習して発達する。
例えばキンカチョウのヒナは仲間の歌を選択的に学習するが、ヒナを近縁種のジュシマツを仮親として育てるとキンカチョウはジュシマツの歌を学習する。
しかし、ジュシマツの歌を学習するが、テンポはキンカチョウのものである。この発見は沖縄科学技術大学院大学の研究者たちである。このキンカチョウはキンカチョウのテンポを学習する機会はなかったわけなので、キンカチョウのテンポは遺伝形質の一つと考えられる。研究チームは「一次聴覚野」に注目し、短い音と空白に反応する「テンポ」細胞があることを発見した。この細胞の機能は生得的でキンカチョウの歌に反応するが、他の鳥の歌には反応しないし、キンカチョウの歌の空白を人工的に長くした歌にも反応した。
鳥の歌にもその鳥の生得的な要素があることが非常に興味深い。

シナモンロールを試す

仙台市内にあるパン屋さん、カフェでシナモンロールを試食してみる。

今までに試食してみたところの代表的なものは

  • ジョアン 仙台三越店
シナモンロール
シナモンロール

パン生地のシナモンロールである。

  • ドトールコーヒーショップ 仙台サンモール店

 

シナモンロール
シナモンロール

パイ生地に近い食感がある。

本来のシナモンロールは長方形に伸ばした生地にシナモンなどを塗って円筒状に丸めたものを輪切りし、この輪切りにしたものを焼くという。最後に輪切りの上に砂糖をのせる。

北米の最古の現生人類

北米に現生人類(ホモ・サピエンス)がやってきた最古の例は2万4000年前であることが判明した。これは従来より約1万年早い。
この研究はカナダのモントリオール大学の研究者たちの発見である。
この研究グループはカナダ北部、ユーコン地方の米アラスカ州とカナダとの境にある遺跡で動物の骨を調べた。その結果、石器で傷が付けられた骨を15個発見した。この骨の年代測定からこれらの骨は2万3000年から2万4000年前と分った。
従来は1万4000年まえが最古の現生人類となっていたが、約1万年も遡るものになった。2万4000年前の地球は寒冷期(ウルム氷期)であり、アジア大陸と北米大陸が繋がっていた(ベーリンジア)。これを伝わってアジア大陸から北米大陸に現生人類は渡ったことになる。
これらの骨の中には馬のあごの骨も入っていた。これは現生の家畜馬ではなく、当時北米にいた野生馬のものである。

「妖精の輪」の謎が解けた

パターン形成の話である。
写真のようなパターンができる仕組みが解明できた。

妖精の輪
妖精の輪

アフリカの南西部、ナミビア砂漠にある草原には円形の裸地が境を接して写真のような興味深いパターンを作っている。一つ一つの円は直径は数メートルから数十メートルとかなりの大きさである。こんなパターンが何故できるのか?
これに解答を与えたのは米プリンストン大学のコリーナ・ダウニータ准教授などのグループである。
ナミビア砂漠は雨の少ない極度な乾燥地帯であるが、大西洋からの霧がこのサバクに達することでこの水分を使って草が生えるこができ、草原となっているところがある。ところが奇妙なことにその草原のあちこちに草が生えていない円形の裸地が点在することだ。これが写真のようなパターンの基本要素である。
研究者によれはこの円の中心には白アリの巣が必ずあり、この白アリが草の根を食べてしまうことから円形の裸地ができると考えた。これだけであると白アリは草を食べつくし草原が裸地一色になるはずだ。
そこでパターン形成のチューリング・メカニズムの喩え話を思いだした。「枯れた草原で点々と火災が起こる。ところがこの草原にはバッタが大量に住み着いていた。そのバッタが火事を避けて火元から避難する。周辺に避難したバッタの水分で火事は止まる。これで円形の焼け跡が点在するパターンが創れる。」これがチューリング・メカニズムでネガティヴ・フィードバックが必要なわけである。
このネガティヴ・フィードバックの候補として米プリンストン大学の研究者たちは水分に着目した。裸地では草がないので周辺の草はその分より多くの水分が利用可能でこれによって白アリの被害を食い止める十分な草が育つ。これが裸地の境界となる。
このようなメカニズムが働いているらしい。

三輪山と二上山

大和盆地の東と西に三輪山と二上山がある。これらの二つの山が万葉集などに頻繁に現れるわけを小川光三著「大和路散歩」で知った。
よくこの二つの山は春分や秋分の日における太陽の出没に関連させる指摘があるが、小川氏はこの二つ山は盆地で始まった稲作農業と関連があると指摘している。三輪山からの太陽の出現は田植えの目安になり、二上山に太陽が沈む時期は収穫の目安になったとうわけである。
この指摘は「春分」「秋分」は大陸から暦がもたらされた以降のことに対して、農耕と関連した自然歴はそれ以前に遡る歴史を持っているはずであることを意味してる。
本居宣長は「真歴考」のなかで日本の歴がもたらされる以前の自然歴の状態を想像して、特定の山々から太陽の出現を例としてあげているが、三輪山と二上山は正にその例である。

太白山と太白星

仙台市に太白山という小さいが特徴的な山がある。円錐形をした山である。命名の由来は不明であるが金星が落ちてできた山ということで太白山となったという伝説があるという。太白星は金星のことである。古代中国の占星術では金星は宮廷での大臣(太白)のしるしとされ、方位では西、季節は秋のシンボルとされた。さらに軍事を支配する星とされた。軍の勝敗はこの太白星の動きで予言できるとされた。金星の「金」は古代中国の陰陽五行説では「金属」の「金」で「金属」のひやりとした冷たい感触が太陽の沈む西に対応されることはら「金」と西とが繋がっている。
こうしてみると太白山は西に位置する山にその名前の由来があるかもしれない。なるほどこの山は仙台市の西端に位置している。

ハトの首振りと非対称歩行

ハトは歩行するとき首を前後に振る。この原因は歩行による移動により目にはいってくる景色を一定時間静止して置くためらしい。実験的にもこれは確かめられている(「ハトはなぜ首を振って歩くか」(藤田祐樹)。ところでこの首振りは走行の位相と同期していて二足歩行の一歩の間に一回でしかも走行の位相と同期している。
例えば前著者によれば
「ハトの左の肢が空中にあるときにハトは首を伸ばし始めてさらに伸ばし右肢は地面を踏み出すと首を縮め始め右肢が空中にあるときは、さらに首を縮める動作をし右肢が着地するところでそれをやめる。」
という。
面白いのはハトの二足走行は対称になっているが、この走行に首振りまで含めると非対称になっていることである。
馬も走行の際に首を振るが、走行が対称な常歩や速歩ではこの首振りも含めて対称になっている。
非対称走行は馬では駈歩があるが、これには右手前、左手前のモードがある。
ハトの首振り歩行にもモードがあるはずである。

ケルトの地上絵

ナスカの地上絵は有名であるが、ケルトにも地上絵がある。
これはイギリス・アッフィントンにあるケルト人が描いたと考えられている地上絵である。上空から見ないと何が描いてあるか分からないほど大きなもので

ケルトの地上絵
ケルトの地上絵

画像のように大きな白馬である。何の目的で書いたかは不明である。